松尾智晶オフィシャルサイト

大切にしている思い

キャリアというものについて考えています

人材採用・教育の現場にたずさわって23年。
キャリアに「善し悪し」はない、と真剣にそう思います。

「今、ちょっと元気がない」とか「ライトがあたって大注目☆」とか「給与が高い低い」などの気持ちや状況の変化はありますが、「お仕事=はたらくこと」に貴賤や上下はない。就職活動やキャリア形成に「絶対」や「正解」はありません。その価値や意味は、当事者が判断するのですから。

勝ち組負け組....この経済環境下、そんな言葉に揺れる気持ちも、確かにあります。

でも、誰にとっての勝ち負けなのでしょうか。判定は自分の価値観。そう考えると、よのなかって、そんなにこわくないのかもしれません。

自分の、自分自身に対する思い。それにこそ、きちんと向き合う必要があるのかもしれません。自分自身と向き合うのは意外と疲れることで、それを支援するためには、支援者も自分自身や自分のキャリア形成に対峙し、冷静に向き合い、より良いあり方を考え行動し続ける。

日々、私自身も、そうあろうと心がけています。

はたらく、について考えています

京都の商売人家系に生まれ育ち、はたらくことは良いことだ、と考えています。

収入や社会的評価は、高いにこしたことはないかもしれないけれど、ヒトが毎日、いろいろありながらも、自分の役割を果たしてお仕事をし続けてゆくということは、そのヒト自身のためにも、周りの人たちのためにも、家族のためにも、地域のためにも、社会のためにも、幸せなことだと思います。

はたらくことは、大変なことや辛いこと、キツいこともたくさんありますが、それでも、働かなければ得られなかった満足感や達成感に、確かに出会える瞬間があります。

はたらくと、社会で、ヒトとつながってゆくことが、少し容易になるという側面もあります。ヒトと、全くつながらない生き方は、不可能ではありませんが難しい。そして寂しいのではないでしょうか。

でも、ヒトによってそれぞれ、いろいろなつながり方やつながりたい範囲があります。そのヒト自身が自分なりの「つながり方」=「働き方」を考えるキャリア形成支援を心がけています。

ガンガンやったり、バリバリやったり、超スピードでやったり、のんびりやったり、少しずつやったり、何度も何度も繰り返したり、ジョブサイズが大きくても小さくても、高度情報化してもアナログな活動でも夢や野心があってもなくても良い。

自分の、生き方・働き方のテンポに合う。なんとなくしっくりくるお仕事・・・そして組織、場。「ああ、今、私、ここが合っている」と思える瞬間があるといいですね。

私自身も、それをつかもうと、日々活動しています。

仕事探し・生き方探しについて考えています

自分に合うお仕事。それは、いくら考えても答えは出ない。一度、やってみないとわからないのではないでしょうか。

自分に合うお仕事とは、どのようなものでしょう。同じ会社で同じお仕事を続けていても、時期や状況や自分の気持ちによって、働き方がアグレッシブになったり、のんびりになったり、必ず変化があるものです。

自分が活かせる仕事は、それを「探す」範囲と「自ら創る」範囲があるのかもしれません。自分が活かせる組織も、それを「探す」範囲と「自ら働きかける」範囲があるのかもしれません。

社会とまじわり、自分が「変化」してゆくのがヒトという生き物にとっては、「自然」なあり方ではないか・・・。私自身は、かかわる方が、働く中でそんな「自然」さを体感される支援を心がけています。

以前私は、キャリア、という言葉が、なんだか、硬質プラスチックで出来ているような印象をもっていました。もっと人肌の、温かい血が通っているような、日本語で表現することばを、今も考えています。

今は、キャリアということばは、不可逆性(あともどりできない)と漸進性(少しずつ進んでゆく)の意味をもつので、厳しくも高い価値を感じています。毎日生きて過ごしている、その時間すべてが、「キャリア」なのです。

就職の仕方、お仕事とのめぐりあい方、働き方、そしてかかわり方、生きてゆくやり方。

その方ご自身が、何を選択し、どうやって進んでいかれるか。

キャリア形成を、誠実に支援できるような仕組み、人材育成、制度、組織構築をしてゆきたいと考えています。

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